審査員コメント

実行委員

スポンサー企業を中心に構成。U-22 プログラミング・コンテスト全体の運営方法の決定や予算執行等を行います。
また、応募作品の審査を行う審査委員も兼任します。

青野 慶久

実行委員長 青野 慶久

サイボウズ株式会社 代表取締役社長

今年はなんと過去最多の応募数。大いに盛り上がりました。
こだわりの3Dグラフィックで会場をうならせた「Project Stinger」をはじめ、実用モバイルアプリからIoT時代の軽量OSまで幅広いジャンルの作品に触れ、若い世代の力をひしひしと感じた次第です。日本でもプログラミングの義務教育化が叫ばれる中、「作りたいものを作る」というクリエイティブ精神をこれからも大事に、社会を変えるソフトウェア開発に期待しております。来年も楽しみにしています!
荻原 紀男

荻原 紀男

株式会社豆蔵ホールディングス 代表取締役社長

今年も素晴らしい作品ばかりで選考には悩まされました。
独自の着目点と発想力、思いを伝える表現力、そして確かな技術力、若い皆さんの才能と将来性を感じたコンテストだったと思います。
ITはAI時代に突入しています。AI時代に求められるのは、異次元の創造性です。未来をデザインするのも、その未来を造り上げるのも、若い皆さんの力です。
最終選考では、その未来に期待していいんだということを痛感いたしました。
そしてまた来年、新たな才能ある人材と個性あふれる作品に出会えることを楽しみにしています。
武井 千雅子

武井 千雅子

株式会社フォーラムエイト 代表取締役副社長

昨年に続いて応募された皆さんや、同じ学校から継続して応募された皆さんなど、プログラミングへの挑戦のDNAが根付いてきていると感じる一方、応募者数も増えて、U-22プロコンの意義がさらに重要になってきていると思います。
弊社でも若者向けのチャレンジの場を提供していますが、U-22プロコンのような、取り組みのきっかけや仲間との出会い、今後の成長の手助けとなるような場を、積極的にどんどん活用し、世界に羽ばたくプログラマーとして、日本を牽引する優秀な技術者となって欲しいと思います。応募者の皆さんには、ソフトウェア産業の地位向上と社会に貢献していける技術者を目指して、チャレンジし続けていかれることを期待しています。
田中 邦裕

田中 邦裕

さくらインターネット株式会社 代表取締役社長

今回のコンテストも大変楽しませていただきました。
特に、VRやIoTのような新たなアプローチの題材も増えましたし、若い人たちの感性で作られた新しいプロダクトに対して大変ワクワクしました。
アイデアは重要です。しかしそれを実装する力も重要です。
今回のコンテストでは、その両方が求められ、競い合い、そして評価がなされました。
これからの社会を変える人とプロダクトが、今後もこのコンテストを通じて出続けることを期待しています。
田中 啓一

田中 啓一

日本事務器株式会社 代表取締役社長

今年も、素晴らしいアイディアやデザイン、プログラミング技術の数々に触れることができ、堪能させていただきました。
今回の特徴は、OSやフレームワーク、といったプラットフォームレイヤーのソフトウェアが入賞作品の中にあったことだと思います。
従来は、クラウドサービスを利用した新たなソフトウェアや、プラットフォームをうまく生かして作ったソフトが中心であり、OSやフレームワークと行った、コアな部分に挑戦する応募はほとんどなかったと思います。
プログラミングに挑戦する方々の目線が、身の回りの便利さなどのみでなく、もっと大きな野望に目を向け出したのでは、と期待が膨れ上がる今年のコンテストでした。
水谷 学

水谷 学

ピー・シー・エー株式会社 代表取締役社長

今年のU-22プロコンも、非常にレベルの高い応募作品が多数集まったという印象です。 特に「Project Stinger」は、これを一人で、しかも半年でコーディングされたとは驚きでしかありませんでした。小学生、中学生の活躍もあり、日本の未来に希望が持てる内容でした。
弊社のPCA Dream 21賞(副賞は最新のMac Book Pro)は、「Procyon」の大渕雄生さんに贈呈させて頂きました。画像閲覧サイト等を統合し、よりユーザーフレンドリーで統一されたUIを提供するという考えに共感できました。今後とも、世の中の不便さを解消する視点を持って欲しいです。
次代を担う天才エンジニアの皆さんに今後を期待し、来年のコンテストでも新たな天才エンジニアに会えることを楽しみにしています。
和田 成史

和田 成史

株式会社オービックビジネスコンサルタント 代表取締役社長

本年度も、プログラミングコンテストでは、を通じて、モノづくりの大切さ、素晴らしさを、若い人たちに経験してもらうチャレンジの機会を提供できたことを、大変嬉しく感じています。
最終審査まで残った優秀作品には、時代の変化を捉え、テクノロジの変化に適応したソフトウェアも多く、変化することを恐れないエネルギーと将来性を感じました。明確な方向とビジョンが決まったら、結果が出るまで"ぶれずに""あきらめずに""信じて"続けていけば、きっと価値のあるものが生まれます。このコンテストが、モノづくりを通じて新たな価値を創造し、それを通じて社会に貢献していけるプログラマーの育成の場になることを期待しています。

審査委員(外部有識者)

応募作品の審査を行う実行委員以外の審査委員です。

筧 捷彦

審査委員長 筧 捷彦

早稲田大学 名誉教授
特定非営利活動法人情報オリンピック日本委員会理事長
公益財団法人情報科学国際交流財団理事長

今年も小学生・中学生から経済産業大臣賞の受賞者が出てきました。同時に、プロを目指すコースに学ぶ人たちの中からもこれらの受賞者が並びました。素晴らしいですね。来年以降、これに刺激されて高校生・大学生の中からも同様の受賞者が出てくることを期待しています。
新井 誠

新井 誠

東京電機大学・東洋大学・日本工業大学 非常勤講師

今年度も1次審査から多くの作品を審査させて頂きました。37年前の全国高校生プログラミング・コンテストから始まって、U-20プログラミング・コンテスト、そしてU-22プログラミング・コンテストへと新たなスタートを切りました。新コンテスト3年目として、さらにすばらしい作品に出会えることを期待して審査にあたりました。その期待は今回も裏切られませんでした。どの作品も「プロダクト」、「テクノロジー」、「アイデア」があふれるすらしい作品であったと大変感動しています。小学生から大学生まで幅広い年齢層の応募者が、年齢に応じた「こんなプログラムあったらいいな!」が叶う内容でした。すべてではありませんが、直接コメントを書かせて頂きましたが、どの作品も発展性に富んだ内容でありバージョンアップが期待できるものばかりでした。すでに公開された作品もあるようですが、ぜひ作品を公開して、多くの皆さんの要望に応えながら作品をさらに発展させてください。残念ながら最終審査に残らなかった作品もほんのわずかな差で入選できなかったと思います。ぜひ来年度も再チャレンジしてください。応募を期待しています。
岩谷 徹

岩谷 徹

東京工芸大学 芸術学部 ゲーム学科 教授

審査に残った作品は奇抜で大変しっかりとしていて良く勉強していると感じました。また、最終審査会での応募者たちの心のこもった作品プレゼンテーションと、審査委員からの質問にもきちんと回答する姿からは、何回も練習して臨んだことが伺えました。
各々の作品は考え方や狙いがとてもピュアで、表現の仕方も奇をてらわずストレートなものが多かった印象を持ったと同時に、皆さんの高い技術力にも驚かされました。
研ぎ澄まされた必要最小限の情報での表現を模索し、作品に触れた際の体験がいつまでも頭から離れず、時間によって鮮度が落ちることが無い次世代を感じる「遊び心」のこもった作品創りを目指して欲しいと強く感じました。
シブサワ コウ

シブサワ コウ

ゲームクリエーター

この度、審査委員として多くの若いアイデアや情熱に触れる機会をいただきまして、大変感謝をしております。クリエイターとしてたくさん刺激を受けました。
若い皆さんの、世の中をより良く、楽しく、便利にしたいという”想い”。プログラミングはこの想いを形にする有力な手段です。私自身も”ゲームが好きだ”という気持ち、情熱でこの35年間、ゲームを作り続けて来ました。10年をかけて開発してきたタイトル「仁王」がついに発売となるところで、今、非常にワクワクしております。
若い皆さんは、好きなことを一生懸命行ってほしい。そして、織田信長が見果てぬ野望を持ったように、皆様にもぜひ”野望”を抱いてほしい。プログラミングには世の中を変える力があるのですから。
竹迫 良範

竹迫 良範

高知工業高等専門学校 客員准教授

今年も完成度が高い作品の応募が多く、審査にも熱が入りました。最終的に出来上がったソフトウェアの画面だけではなく、ソースコードの中身もしっかり見させていただきました。プログラムを作りこんで行く過程の痕跡を見つけて途中の方針転換を読み取ったり、チーム内での役割分担の変化を想像するなど、私自身も楽しみながら作品を審査することを心がけました。審査員としては、作品そのものの総合的な仕上がりの良さの他にも、技術一点突破の尖った作品は、見るととても嬉しくなります。これから継続してプログラミングの能力を磨いていくのに一番大切なのは、自分が「熱中して」「楽しく」「好きに」続けていけているかどうかだと思います。楽しみながらプログラミングしている姿が想像できる、そんな情熱溢れる作品を引き続きお待ちしております。
夏野 剛

夏野 剛

慶応義塾大学 政策・メディア研究科 特別招聘教授

昨年度の大臣賞・局長賞に3人の小学校6年生が入賞するという出来事に続き、本年度はなんと小学4年生が大臣賞という大大事件が起きました。両親もほとんどプログラミングをやらないのに、自らコーダー道場などに通ってほぼ独学でプログラミングを学び、8歳で大臣賞を受賞するというのはまさしく画期的な出来事で、今後必須化されるプログラミング教育で何を教えるべきかという大きな問いかけを我々業界関係者に投げかけました。ただ、受賞された二ノ方さんと昨年小学校6年生だった青山さんが中学1年生で大臣賞受賞という栄誉は間違いなく日本全体のプログラミング能力の高さを象徴する出来事です。大いに誇りたいと思います。また小・中生だけでなく、大臣賞(総合)のProject Stingerを始め高・大・専門学校の先輩たちも高いレベルのソフトウェアを応募していただき、入選作品の選定に審査員一同頭を悩ませました。応募されたすべての方々に、本コンテストの成果を誇っていただくと共に、どんどん新しい世界にチャレンジしていってもらいたいと思います。未来は大人ではなく、U-22の皆さんの手の中にあるのですから。
藤井 彰人

藤井 彰人

独立行政法人情報処理推進機構 未踏IT人材発掘・育成事業 プロジェクトマネージャー

U-22プログラミングコンテストの審査では、応募作品・プログラムに込められた、参加者の「アツい」思いに、毎年刺激を受けています。
本年度の審査は、圧倒のアプリ・プロ顔負けの”Project Stinger"、昨年度からの本人の成長が感じられる”わたしのお薬”、身近な課題の解決を目指す”Mealie"など、受賞者の年齢から、受賞作品の分野、対象すべてにおいて、プロコンの「幅の広さ」を感じるものとなりました。プログラミングは、エンタメからビジネスまで、個人からコミュニティ全体まで「幅広く」役立つものなのだと、私もあらためて認識させられました。
これからもさらに多くの若者がプログラミングを通じて、「楽しく」本コンテストにチャレンジしてくれるようにと祈っています。
まつもと ゆきひろ

まつもと ゆきひろ

一般財団法人 Rubyアソシエーション 代表理事 理事長

インターネットの普及とオープンソース・ソフトウェアなどで誰でもソフトウェア開発の深い知識と経験が得られるようになった影響で、若い人たちの開発力は過去とは比べ物にならないほど向上しています。U22プロコンでも若い人たちが応募してくるソフトウェアは発想にも実装にも驚かされるばかりです。自分が彼らの年齢だった頃の実力を考えると、彼らがこれから成し遂げるであろうことを想像するとすばらしい未来が期待できます。
彼らが、ソフトウェア開発のもたらす「楽しさ」や「ワクワク感」をいつまでも感じ続けていられるように、環境や社会を整備することが我々先輩たちの責務だと感じました。
宮本 久仁男

宮本 久仁男

セキュリティ・キャンプ実施協議会 企画・実行委員長
株式会社NTTデータ システム技術本部 セキュリティ技術部
情報セキュリティ推進室 NTTDATA-CERT担当

今回は、事前審査の段階から、応募者のみなさまの作品を見せていただきました。
事前審査→一次審査→最終審査とすべての審査にかかわって、最終審査まで残る作品は「やっぱり違う」と感じましたが、昨年と大きく違ったのは、全体の応募数が増えてきたことと、「IoT」のキーワードで応募してくださった「モノを作る」ことを意識した作品が増えてきたことと感じています。
昨年コメントでは、「なぜ」に思いを馳せることは大事と書きましたが、その思いは変わっておりません。分野やフィールドは違えど「なぜ」に思いを馳せて、思い思いの作品を「楽しんで」作っていただければと思います。
笹岡 賢二郎

笹岡 賢二郎

一般社団法人コンピュータソフトウェア協会 専務理事

前川フェローから審査員の大役を引き継ぎ私にとっては初めてのU-22プログラミングコンテストでした。とにかく驚いたのは、4つの経済産業大臣賞の内、2つが小学生と中学生だったことです。昨年も小学生が初めて大臣賞を取ったと聞きましたので小学生は2年連続です。折しも、今年は文部科学省が2020年から小学校でもプログラミング教育を必修化することを決めた年でもあります。今後ともこの流れで、本コンテストを通じて多くの若い才能が花開くのではないかと確信しました。また、このコンテストは、賞を取って終りではなく、情報処理推進機構の『未踏』事業の1次審査が免除されたり、当協会が運営するベンチャーファンドから支援を受けることも将来考えられ、これからのIT業界をリードする人材の輩出に貢献できればと期待する次第です。
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