受賞者のその後

経済産業省商務情報政策局長賞を受賞された4組の制作者とその関係者の方に受賞の経緯やその後についてお話をお伺いしました。

白木 滉平さん

藤田 祐也さん

千葉県立一宮商業
高等学校の皆さん

香川県立坂出商業
高等学校の皆さん


 受賞作品:The Plan of a House with 3D!!! (ユーティリティ)
 作品概要:
 方眼上に線が引かれた作業ウィンドウに、ツールボックスから図面記号をドラッグ&ドロップで配置して、
 家の間取りを設計するプログラムです。設計した間取りは3DCGで見ることができます。
 作品の詳細はコチラ




― どのようなきっかけでプログラミングに興味を持たれたのでしょうか?また電算部に入ったきっかけを教えて下さい。
(高瀬温さん・情報処理科 3年)
プログラミングを始めたのは、入部後です。中学の先輩が電算部にいたので、自分も入部してプログラミングをやってみようと思いました。

(鈴木繭也さん・情報処理科 3年)
中学生の頃にゲームを作りたくてプログラミングを始めましたが、その頃は独学でやっていたので、全然できませんでした。本格的に始めたのは電算部に入ってからです。電算部に入ったきっかけは、友人に誘われたからです。

(藍野剣弥さん・情報処理科 2年)
プログラミングを始めたのは中学3年生の時で、授業でBASICを習っており、その影響で独学でC言語を始めました。電算部に入ったきっかけは、プログラミングに興味があったからです。

(鶴岡俊也さん・情報処理科 2年)
プログラミングに興味を持った理由、入部のきっかけは、友人に誘われたからです。

(大倉早葵さん・情報処理科 2年)
あるゲームをしていた時、どのようなプログラムで作られているのか興味を持つようになり、自分でプログラミングをやってみたいと思い、電算部に入部しました。プログラミングを始めたのは、入部後です。

― チームで作品を制作するにあたり、難しかったことや良かったことはありますか?
(高瀬温さん)
どのメンバーも今まで使ったことのないソフトや言語を使用して制作したので、その点が難しかったです。その分、メンバー同士の仲を深めることができました。

(鈴木繭也さん)
間取りを3Dで表示させる部分を担当したのですが、一番苦労したのは2Dから3Dに変換する作業です。色々と試行錯誤して完成させました。良かったことは、数学に詳しくなったことと、新しい言語を使えるようになったことです。

(藍野剣弥さん)
C言語で本格的にプログラムを組むのは初めてだったので、とても苦労しました。

(鶴岡俊也さん)
初めて使用する言語だったので、デバッグが大変でした。

(大倉早葵さん)
イラストとメタセコイアを使用して作成した3DCGを担当したのですが、家具を3DCGで立体に作るということが初めての試みだったので、難しかったです。良かったことは、メンバー同士の仲が深まったことです。

― 今回の入賞を受けて今後どのような作品を作っていきたいですか?
(高瀬温さん)
ゲームが好きなので、自分でゲームを制作してみたいです。

(鈴木繭也さん)
自分が作業を楽にできるような支援ツールや、かゆい所に手が届くようなツールを作りたいです。

(藍野剣弥さん)
フリーウェアとして公開できる程の実用的なソフトを作ってみたいです。

(大倉早葵さん)
人の役に立つソフトや、ゲームを制作をしてみたいです。

― プレゼンテーションをしていただきましたが、そのときの心境はどうでしたか?
(高瀬温さん)
大勢の実行委員や参加者の方々が見ている前でプレゼンをしたので、とても緊張しました。

(鈴木繭也さん)
特に緊張はしませんでしたが、他の作品の完成度やレベルの高さに圧倒されました。

(藍野剣弥さん)
他の作品のクオリティがとても高かったので、自分たちの作品の良さが伝わるか心配でした。

― プレゼンテーションの練習はしましたか?
(高瀬温さん)
本番の数日前から、学校で顧問の先生方と練習をしました。私は説明役だったので、何回も原稿を読む練習をしました。また、本番での質疑応答に備えて、想定される質問を答える練習が大変でした。

(鈴木繭也さん)
私は指示棒の係だったので、その練習をしました。

(藍野剣弥さん)
プレゼンで実際に間取りを設計する際の、家具の配置を何度も練習しました。

― 部活では、みなさんどのように活動されているのでしょうか。
(高瀬温さん)
1年生は、プログラミングの勉強をしながら、個人で作品を制作して、2・3年生になると班を作り、プロコンなどに向けて各班ごとに制作を進めています。その他に検定や資格取得に向けた勉強も行っています。

― 今回、U-20プログラミング・コンテストに応募するにあたり、顧問の先生からどんなアドバイスをもらいましたか?
(高瀬温さん)
顧問の先生と話し合い、今までに制作したことのないようなプログラムを作ろうと今回の作品に決めました。制作中も、プログラムの機能や、説明資料の制作に至るまで、多くのアドバイスを頂きました。

― U-20プログラミング・コンテスト実行委員からコメントをいただきましたが、感想はどうですか?改良などについてもアドバイスがありましたが、今後改良の予定はありますか?
(高瀬温さん)
苦労して作り上げた作品だったので、実行委員の方々からコメントを頂き、評価して頂いて大変嬉しく思います。まだ改良するかどうかは未定ですが、もしするのであれば、アドバイスを参考にさせて頂きたいと思います。

― 今回のコンテストの経験をステップに是非また皆さんで新たな課題にチャレンジしてみてくださいね。ありがとうございました。






― 他にもプログラム作品提出型のコンテストがありますが、今回の作品をU-20プログラミング・コンテストにご応募頂いた理由は何でしょうか?
本校の電算部は、U-20プログラミング・コンテストと、全国商業高等学校協会が主催するプログラミングコンテストへの応募を主として活動しております。その年度のチーム数により、U-20プログラミング・コンテストに応募できない年もありますが、部員たちは入賞を目標に、毎日活動に励んでおります。

― 作品作りにあたっての指導方針・心掛けていることはございますか?
一度チームを編成したら、作品の応募まで約半年間の制作活動になるので、チームの編成と作品テーマの設定には時間をかけ、慎重に決めさせています。また、ユーザの視点に立って作品作りに取り組むようアドバイスをしております。

― 「The Plan of a House with 3D!!!」の作成にあたってはどのようなアドバイスをされましたか?
作品テーマ設定の段階で、3Dを取り入れた何かを作りたいという意見がありましたが、今までに取り扱ったことのない技術でしたので、どうなるか心配でした。そこで、まずは試作品を作らせることで、3D技術を使って何ができるのかというイメージや、どの程度大変な作業なのかという把握をさせました。

― 入選後、生徒さんに変化はありましたか?
プレゼンテーションの準備をするにあたり、作品を見直すことによって、「もっとこうやって改善したい」という前向きな意見があったり、他の作品に刺激されてか「次はこういう作品を作りたい」という意欲的な姿勢が見られるようになりました。

― U-20プログラミング・コンテストに、一言お願いします。
今回の入選を通し、最終審査会という貴重な経験をさせて頂き、生徒・顧問ともども大変感謝しております。今後も作品制作を通し、成長していく所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。

― ありがとうございました。