第30回U-20プログラミング コンテスト 平成21年度情報化月間 トップへ戻る

平成21年度 入選作品紹介

経済産業大臣賞
Alcor Orihalconb
経済産業大臣賞 Orihalconb
奥殿 貴仁
開成高等学校 2年
作品概要

宇宙鉱物「オリハルコンブ」を大砲を使って飛ばし、目的の場所に届けるゲーム。世界には万有引力が働いており、オリハルコンブ他、飛ばしたものは星にひきつけられたり、星ではねかえったりするので、ある程度軌道を予測して発射することになる。また、大砲からは所持アイテムも飛ばすことができ、アイテムは飛ばした後に「発動」することができる。発動したアイテムは、侵入してきたアイテムを加速するなど、面に影響を与えることができ、これをつかって鮮やかに攻略する、といった楽しみ方ができる。

制作目的・テーマ 作るきっかけになったのは、毎年部で行っているソフトウェアコンテストで、今回のお題が「物理演算」だったので、習ったばかりの万有引力で何か作ろうと思い、それを練っていたらこの作品ができた。テーマは、「ほんわか」で、全体的に色をパステル系にして、宇宙という舞台ではありがちな、黒地に原色というような「いかにもゲーム!」という雰囲気になるのを避けて、初心者の方でもほんわか楽に楽しめるよう配慮した。
作品のアピールポイント まず、グラフィックはタイトル画面でふわふわしたボールを見せてほんわか感を演出した。ゲーム中のアイテムの発動エフェクト、反射エフェクトは、Processingを使ってエフェクト生成プログラムを一つ一つ作り、個性を持たせた。難易度は、初心者でも適当にやっていればクリアできる、上級者は曲芸プレイで勲章をもらえるようにし、楽しみ方を多めに提供した。ゲーム中でやり直しが何回でもできるので、ゆっくり楽しめる。
プログラミング上での工夫した点 画面切り替えの構造は、画面一つをmain的メソッドと画面を返すメソッドを持ったクラス一つで表現し、それらを統括するクラスを作ることで、ボールが大量に出てきて画面が切り替わっている、という切り替え効果を容易に実現できた。Strategyパターンを参考にしている。また、ゲーム中のやり直し機能はMementoパターンに似た形で実装している。結局、全体的に伝統的で一般的な書き方がしてある。
開発言語、
ツール
Python2+Pygame(SDL)、Processing、GIMP、Vim
応募したきっかけ 部のコンテストに出した後、OBの先輩から「これU-20出したらいいんじゃない?」と言われたこと。
プログラミング歴 5年程度
どうやって勉強したか 図書館で借りてきたり本屋で買ったりした本を読んだり、ネット上で情報を探したり、トライアンドエラーと根性でどうにかしたり、ゲーム製作者コミュニティでアドバイスを仰いだり、部の人と話したりの中で勉強した。
入賞した感想 自分の中ではよくできていたゲームだったのですが、まさか内輪ではない、専門家の方々に認めていただいた、というのはあまりにありがたすぎて、逆に不思議な感で満ち溢れています。結局やっぱり嬉しいです。
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